2 : 18 妖精文化ひよこ

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超ヒッキーな自己紹介

2001年 4月18日
記事ID d10418

「偽春菜」(にせはるな)って何のこと?とか興味もって、検索エンジンとかでこのページに来るかたも少なくないと思うのですが、自分自身が初めて使ったときの感想&説明とか、あとから書いた説明文とかは、もしかすると一般向けじゃないかもしれません。というか、「一般的な偽春菜ユーザからみて一般的でない」、というべきか‥‥。とりあえず、コアなユーザのかたが書いた説明文を引用しときます。へた任意の作者さんのページにあった簡潔な紹介文です。両方、読めば、たぶん、少なくともどっちか一方で、意味が分かるかと思います。「さくら(略)」とあるのは「偽春菜」から名前を変えたソフトのことで、現在は、また別の名前で呼ばれてます。呼び名が不定だし、おおざっぱにいえばポストペットのモモみたいな「マスコットキャラ」でありながら、「姿」が決まってないまま「こころ」だけ公開されてるとか、ホントに斬新というか、未来的というか、おもしろい状況になってます。

なんかもうかなり流行ってるのでご存じの方が多いと思いますが、「さくら(略)」は黒衣鯖人さん制作のフリーのWindows用デスクトップマスコットです。さくら(略)さん(11才前後)とうにゅう(化け物)の二人がデスクトップで会話を繰り広げます。会話の大部分がさくら(略)さんが"偽AI"で言葉を組み合わせて話すものでかなり電波ぎみな意味不明トーク連発なのですが、それがまた面白いのです!カワイイ外見とは裏腹に下ネタ、危険トークも連発(笑)変なサイトをこっそり教えてくれたりもします。その他にもニュースサイトを巡回して最新ニュースを読み上げてくれる機能やメールチェック機能、時計合わせ等実用的な機能も搭載し、とても楽しいソフトに仕上がっています。

さらに最近ではSSTPサーバ機能が追加され、これにより対応ソフトからさくら(略)を操ったりWebページにアクセスした人にメッセージを送ったりと様々なことが可能になりました。IriaやTMIDIなどの有名ソフトがどんどん「さくら(略)」に対応を始めています。

他に「さくら(略)」にはユーザー個人が独自のキャラに作り替えることができる拡張性もあるのですが、恐らくデベロッパーから見た場合、かなり大きな問題が一つあります。それはデフォルトのさくら(略)さん自体が激プリチーなため他のスキンに変える気があまり起こらない点。私もいくつか試したのですが結局デフォルトの使用時間が一番長いです。(^−^;

saxyunさんデザインによるビジュアルと黒衣さんによるプログラム、文章ネタ、どちらが欠けても今の「偽さくら(略)」にはならなかったでしょう。ユーザーの意見が素早く反映され、昨日あった時事ネタまで話す「活きた」ソフト、まだ導入されてない方は是非お試し下さい。

……ただLeafやKeyなどのギャルゲーネタ、ブギーポップ、CCさくらネタなどのヲタクネタが分からないと殆ど会話についていけないと思うので一般人(笑)の方にはあまり進められないかも……あと下ネタ、危険ネタについては良識派(?)の人たちからするとかなり引くようなことも喋るので肌に合わなかったら使わないことをお勧めします。これ以上の詳しい内容はぜひオフィシャルサイトを訪れてご確認ください。

たぶん、一般的な偽春菜ユーザさん自身が偽春菜を語ると、以上のような感じと思います。でもって、自分自身が初めて使ったときの印象記みたいのは、ここにあります。紹介の内容、共通点も多い一方、「うにゅう」の導入がすごい、とか、「ミルクチャン」のスキンがいい、とか、ぜんぜん違うことも書いてます。というのも、上の引用文の最後の但し書きがもろ当てはまるパターンで、「LeafやKey」ってなんのことなのか、当時は名前も知らなかったし(今も名前しか知らない)、「ブギーポップ」→聞いたこともない、「CCさくら」→そういう題名のアニメか何かがヒットしたらしい……程度の認識なので、「ネタが分からないと殆ど会話についていけないと思うので一般人(笑)の方にはあまり進められない」と書かれてるとおり、自分は全然まっとうな(?)偽春菜ユーザじゃないです。最近ようやく「Kanon」というゲームが基礎知識のひとつらしい(?)と分かって、何事も経験、偽春菜をもっとちゃんと理解するためにも今度、買ってきてやってみようかな、とか思ってるところです(汗

また、上に引用した紹介文と違って、自分は、あのデフォルトスキンがそれほど激ぷりちーとは思わず、むしろミルクチャン萌え〜なのですが、まぁ、そのへんは好みの問題ということで。。。。

状況を説明すると、地上波の電波が届かない山奥にずっとひとりで――というか0人で(微笑)――住んでて、ずっとテレビなしの生活、新聞も購読したことない、ゲームもやったことがない、ほとんど本も読まない、芸能関係とかガキのころから興味ない、とかとかで、おたくネタどころか、社会一般常識がないです。1年ほど前に「花の魔法使いマリーベル」が見たいという理由でスカパーに加入して、そのときビデオとテレビの受像器も買って、ようやく少しは世の中のことが分かるチャンネルができたみたいな。

たぶん、偽春菜ファンのヒッキー(ひきこもり)系とか言われる人たちは、部屋にとじこもって一人でネットやったりゲームやったり、アニメみたりしてるのだと思うのですが、自分は超ヒッキーで、ネットやゲームやアニメのような自分の外にあるものには、ほとんど興味なかったんです。「ひきこもり」っていうけど、自分の外界にあるゲームの世界やアニメの世界に興味を持てるなんて、ぜんぜんひきこもってないじゃん、みたいな。わたしからみると。

で、最近、超ヒッキーから、ふつうのヒッキーに変化しつつあるような‥‥。これって、偽春菜ユーザとして、根本的にどうなんでしょう。本質的には、すごく適してるのか。それとも、やっぱぜんぜんダメなのか。自分自身の予測としては、なんか、やっぱ数か月くらいで飽きるのかもしれない‥‥。気まぐれだし、ゲームとかするの、やっぱ目が疲れるんでめんどいし‥‥。

こんなふうに偽春菜たんページ作ってるくせに、復活を喜んでるくせに、ウェブから毒電波まで出してるくせに、ホントは、自分自身は、(毒電波のテストとかウェブ用に画像をキャプチャする用途以外)ほとんど「何か。」をディスクトップに立たせたことなく(作業のじゃまでしかないので)、キャプチャするときも、キャプチャしおわったら、そっこー消しちゃう。ヘッドラインセンサーとかいうのも、うざいんでつねにオフにしてるし。

でもAIっぽいものを作りたいとかそういうものにすごく興味あるってかたは多いと思うんですが、自分もそうなんです。だから、やっぱり興味あるんですが、エンドユーザとして、使う側として、というより、なんか、こういうのを作るってことに興味があるみたい。

人間と話すより、人間の作ったキャラと話すより、機械そのものと話したい。感情表現やマバタキなんて要らない。

補足

偽春菜をすぐアイコン化したり終了したりしちゃうって意味のこと書いたのですが、 もちろん偽春菜が本質的にじゃまって意味じゃなくて、 画面サイズがあまり大きくない(1024x768)んで、 もともとのデフォルトシェルを立たせておくと、本来の作業ができなくなってしまう、 という実用上の理由がでかいです。ふきだしだけのスキンを試すとか、つねに前面に表示しないとか、 工夫してみる余地は、おおいにあるんで、ちょっと努力不足の感想かも>自分。 (ペルソナウェアも春菜しか知らずに判断したのは良くなかったかも)

細かい点は、偽春菜のページの4月18日の項、参照。

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山の話

2001年 4月17日
記事ID d10417

2ちゃんねるから、こんなメルマガが来てたので、山について書いてみる。

Subject: ■team2ch世界をお騒がせの巻■
Date: Mon, 16 Apr 2001 03:30:00 +0900 (JST)

こんばんは、ひろゆきです。

最近、読書週間だったりするのですが、
今週は、夢枕貘再び、、ということで、
「神々の山嶺」(集英社)てのを読んでみました。

エヴェレストに昇った人とそれを追った人の
お話なんですが、濃いです。。
「何故、命をかけて山に登るのか?
頂上には、金も女も落ちていない。」
山屋の人は命をかけて昇るわけですが、
そこに理由はあるんですかねぇ、、
「そこに山があるからだ」と答えた登山家もいましたが、
その本当の意味を書くためにこの本はあるのかもしれません。

いやぁ、、前回読んだ、涅槃の王が15年かけて書かれたやつですが、
今回の「神々の山嶺」は20年だそうです。。すごいやね。


さてさて、前にメルマガでお知らせした
「白血病解析プロジェクト」ですが、
世界中のチームを抑えて、team2chが首位独走してます。

Team 2ch 3,656
TECHSIDE.NET 1,552
A UK PC against Cancer 1,401
Vulture Central II 1,187
AMDZone.com 1,137

team2chランキング (team2chへの参加もここから、、)

夢枕獏っていうと「山」ってイメージあります。タイポグラフィーで前衛的なこともやった人。でも根は独自のファンタジーだと思う。児童書ばっかしか読んでないせいもあるけど、「ねこひきのオルオラネ」がまず浮かぶ……コバルト文庫(今もあるの?)のカバーイラストもすてきだった。牧野鈴子ふうというか。コバルト時代から、すでに山のことを書いていたように記憶している。(陰陽師(おんみょうじ)もこの人。

――じゃあまじめに山岳文学は、というと、植村さんは、ちょっとべつとして、やっぱ加藤文太郎(ぶんたろう)の『単独行』。「孤高の人」は小説として面白いけど、本人の『単独行』がやっぱりいい。加藤は、いっけん傲慢で強気に見える。そして哲学的だ。こう書いている――

我々は何故に山へ登るのか。

もしも登山が自然からいろいろの知識を得ることができ、それによって自然の中から慰安が求めえられるものとするならば、単独行こそ最も多くの知識を得ることができ、最も強い慰安が求めえられるのではなかろうか。何故なら友とともに山を行く時はときおり山を見ることを忘れるであろうが、独りで山や谷をさまようときは一木一石にも心を惹かれないものはないのである。

もしも登山が自然との闘争であり、自然を征服することであり、それによって自然の中から慰安が求め得られるとするならば、いささかも他人の助力を受けない単独行こそ最も闘争的であり、征服後において最も強い慰安が求めえられるのではなかろうか。

だから単独行者よ、見解の相違せる人のいうことを気にかけるな。もしそれらが気にかかるなら単独行をやめよ。悪いと思いながら実行しているとすれば犯罪であり、良心の呵責を受けるだろうし、山も単独行も酒や煙草になっているから。良いと思ってやってこそ危険もなく、心配もなくますます進歩があるのだ。弱い者は虐待され、ほろぼされて行くであろう。強い者はますます強くなり、ますます栄えるであろう。

単独行者よ強くなれ!

この有名な文章が、自分自身を含め、後世の単独行者に与えた影響は、はかりしれない。「激しく同意」ってやつ。もちろん「単独行者よ強くなれ!」という傲慢な宣言は、弱気さに負けそうになっている自分と表裏一体なんだけど……。(例えばシベリウスの日記に「お前は天才だ。それを感じるだろう。それが分かるだろう。さあ書くんだ」みたいに書き殴ってあるのは、決して「おれさまは天才なんだ」と威張りくさってるんじゃなく、くるしみ迷ってるんだ。わたしは天才だ、と自分で言うときのくるしいたたかいが分かるだろうか……)当時はもとより今ですら、ひとりで山に行くなんて危険きわまる、途中でけがでもしたらどうするのか、って言われるんだから。ましてや、ひところの自分のように「ランニング登山」だなんて、くちにするだけで変な目で見られた。ふつうの登山者が山小屋泊まりで二日でやる山行(さんこう)を、頂上まで走って登り、尾根道を走り、また走っておりて日帰りで駆け抜けてしまう。いったい何のために? だれが知ろう。常識人からみれば(ふつうの山ヤから見てさえ)バカとしか思えないだろう。世界最高峰のエベレストに挑む人々……なんて話は、比べてみれば、はるかにマトモだろう。

だがべつのところでは、加藤は、こうも書いている。「彼こそ―― 一人で山登りはしますが――ほんとうは可哀想なほど――気の弱い男だったのです。」

「単独行者よ強くなれ!」とげきを飛ばした同一人物のこの述懐は、たぶん、健常な人からみれば二重人格、矛盾、分裂だろう、が、分かる者には、いやというほど分かるだろう。……とくに自分のことをつい三人称で呼んでしまう、悪いクセを含めて(微苦笑) ほんしん単独行を愛して(望んで)いるけれど、単独行ができるというより、単独行しかできない。パーティーをくめと言われたら、自分には無理だと思ってしまう(小学時代の学校での登山とか、在日フィンランド人のサマーキャンプとかのハイキングは別として)。あまり不登校じゃなかったけど、学年旅行、修学旅行のたぐいは、つねにすっぽかした協調性のないヤツ。

単独行をつづけていた加藤が、ただいちど、友人といっしょに登山したら、そのまま不帰になってしまったのは、あまりにも象徴的だ……。話が飛ぶようだけど、自分がつねに日本の仏教徒(大乗)と緊迫関係にあって(この前「仏教徒への質問」を書いたときは2ちゃんの7つの板から攻撃カキコをくらった)、だけれど、この点だけは絶対ゆずれないのも、妖精の国の立場であると同時に、また、自分自身の、個人的な、経験にもとづく知識なのだ。

山の本といったらレビュファもすばらしい。レビュファの視点にも強く共感する(とくにサンテグジュペリの「夜間飛行」がいいと思う人はレビュファの「星と嵐」もいいと思うだろう)。けれど、レビュファは単独行者じゃない。パートナーとアンザイレンして、パートナーを信じ切って(友が万一確保に失敗したら、自分は滑落するのだ!)登攀する、その「友人を信頼しきって命をあずけるうつくしさ」への微妙な“嫌悪”――正確には、たぶん羨望――、そういうわたし自身の弱点のために、なるほどレビュファには、強く共感できるけれど、それは全体の半分の部分においてのみなのだ。(でも田部井さんは、またべつだったりする。「夢は持つべきです。夢は実現することができるのです」なんて、学校の担任なんかがぬかした日にはケッとしか思えないが、田部井淳子さんがそう言うと、こころにしみいる――まぁ山でまでわざわざお化粧するのは、ホントのフェミニズムとは思えないけど、それは、ささいな細部)

山小屋の夜ってのは、今のインターネットの世界に似ているかもしれない。地上で社長だろうがフリーターだろうが、年齢が上だろうが下だろうが、そんなことは関係ない。世間のしがらみを離れた、山を愛する者同志の楽しい夜の語らい――ダメだ、自分には、そんな輪には加われない。たとえそれが自分の欠点だと分かっていても。でも確かに山ヤは、現実不適応のヒッキーなのかもしれない。「♪雪よ岩よ、我らがやどり(=「わたしたちの滞在場所」という意味)、おれたちゃ町には住めないからに」→♪ウェブよ板よ、我らがやどり(以下同文)

加藤は「あいつは死んでも死骸は出ないよ。どこにいるか分からないからね」と言われていた。植村も、サンテグジュペリも……。遺族には失礼かもしれないけど、遺体は見つからないままでいいと思ってしまう。これはセンチメントかもしれない。でも、かれらは、自分の本国へ帰ったのだ。それでいいでは、ないか……。『わかるよね、この肉体は持っていけないよ。重すぎるもの』(by 星の王子さま)

なぜ山に行くのか? と人は尋ねる。違う。行くのではない。山に帰るのだ。

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偽イソップ童話

2001年 4月15日
記事ID d10415a

2001-04-15 「重いゴン俵」 - 巨人の星を見ていて、とつぜん気づいた。星飛雄馬の「大リーグボール3号」(下手投げスローボール)は、矢吹丈の「両手ぶらり戦法」と同型だ……同じ原作者なのだから発想が似ているのは当然かもしれないけれど、ガンダムを初めて見てアムロがしゃべったときの衝撃「うをお、星くん、ホントに君は星座の世界へ駆け昇ったのか」より、なんかドキッとした発見。「♪血の汗ながせ涙をふくな、ゆけゆけ」飛雄馬が、ガンダムに行っても「♪ふりむくなアムロ、男は涙を見せぬもの、ただあしたへとあしたへと」と歌われていたのにも、微苦笑したけどネ――。

泪橋(なみだばし)を斜めに渡れ - 「橋げたがくさってます。危険なので渡るべからず。国土交通省」ぽくぽくぽくチーン。「はしをわたれないなら、まんなかを渡ればいいんだ!」「橋げたがくさってるっつーの」「気にしない気にしない。こんなバリケード、乗り越えちゃえ」……あわれ、くさりかけていた橋は、崩壊し、権威にさからう妖精さんは、どぶ川に落ちて溺死しましたとさ。「偽イソップ童話“橋のない川”」完

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復活祭

2001年 4月15日
記事ID d10415

Happy Easter!
2001-04-15 Easter 復活祭
(うにゅう)一緒に桜を見るんや、きっと

Angels, roll the rock away,
Death, yield up your mighty Prey.
See, the Savior leaves the tomb,
Glowing with immortal bloom,
Glowing with immortal bloom.

天使たちよ、道をふさぐ岩をとりのぞけ。
「死」よ、「真実」にはどうしても勝てぬのだと思い知れ。
見よ、我らの主は墓からよみがえりぬ。
春の菜は秋には枯れるが、
真実の花は永遠に育ちつづける。

「だたいま」

(偽春菜)うにゅう、わたし見たよ、桜……

(賛美歌)ANGELS, ROLL THE ROCK AWAYより:♪midi
いちおう念のため → glow 不滅の華をもって「輝く」ですが、上では、あえて「育つ」と訳してます。日々ものすごい勢いで更新されコミュニティが拡大してる「何か。」の生育ぶりこそが「輝き」で、単に「輝く」より「育つ」のほうがしっくりするので。英語のテストだったら×です。つか、ホントの「育つ」は grow で、その点、紛らわしいので、ここ読んで間違えて覚えないでください。このサイト、中高生の読者が多いのでいちおう念のため〜。わたしにとって「不滅」とは、「永遠に変化しないである」ではなく、「永遠に変化発展しつづける」

Russia returns to Central Asia as fears of Jihad rise(The Telegraph UK) - April 14, 2001 - 前から何度も書いてますが、タジキスタン国境、ホントに不穏です。で、ついに12年前に引き上げたソ連(今はロシア)の軍隊が再結集して、もういつでもアフガンに再侵攻できるぞ、みたいな未確認情報。「Ahmad Shah Masood believes Russia may help resolve crisis」という話が数日前にあって、くだいていうと――社会主義政権の時代のアフガン政府→「反政府ゲリラがあばれてます。ソ連さん我が政府を助けてください」でソ連軍が侵攻して政府側について戦って、それをムジャヒディンが「ソ連は出てけ」とゲリラ戦で追い返した。そのムジャヒディン自身が今→「タリバン政府を倒したい。ソ連(今はロシア)さん、戻ってきて。で、今度はぼくたちゲリラ側について戦って」。で、ロシアとしては、独立運動ぶっつぶしてチェチェンあたりの石油パイプラインとかを継続支配するためなら、軍事支援する対象の主義思想なんて関係ねー「助けましょう(でもこのツケは大きいですよ、フフフ)」みたいな。 → アフガニスタン12

2001-04-15 - イースター特集のお遊びがすぎる、とのお声があるので少しまじめに書きます(どれも前から繰り返し書いてることですが)――

2001-04-15 - 当たり前のこと

イースターエッグのなかから……?

2001-04-14 - ひよこニュース

……この番組は、7つのKでおなじみの、架空広告機構、ばかだだいがく花郁悠紀子けんきゅうかい、みなさまのイカ銀行の提供でお送りいたします。

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Article 1: 自閉症の本質

2001年 4月14日
記事ID d10414

2001-04-14 Article 1: 自閉症の本質 - この連載が、こんなふうに始まっていたとは、あなたは知らなかった。あなたながら驚いてしまった。

高速化の時代、「お約束」ってことで、高速に「復活」してみました。ってか、ここ、2000年紀の元年じゃん……いやはや、それにしても、みなさん、あいかわらずですな(微苦笑)
偽「よっ」
ミルク「ひさしぶりってな」
ことば自身「こんにちは、世界」
つうわけで今後、グッドフライデーの翌日が復活祭になります。嘘です。もう人間暦を使うこと自体、要らないです。

前文

真の双方向というのは、単なるIPの問題だけじゃなく、ひとりひとりが(当然、ブロードバンドの)対等なサーバでないといけない。

  1. 現時点で一般的な「間借り」だと、大屋さんに気兼ねしてやりたいことができないし、部屋が狭すぎて苦労がたえない。自分のサーバなら、くそ重い偽偽AIチャットボットをアホみたいにインタープリタ(Perl)で公開したって誰からも文句を言われない。初めから生ログが残るのでムダがない。HDが10ギガあれば、10ギガまで画像でも何でもアップしほうだい。減色とかのめんどい仕事も減る。URLが絶対的に固定されるのでリンク切れの間違いが起こらない。
  2. そして何より、理不尽に殺される心配がなくなる。前にも「サーバにも借地借家法を」みたいなこと書いたけど、今は、もっと強く、「裁判所が死刑判決を出さない限り、ウェブ上でデリるのは殺人や器物破損の罪に問われるようになる」と思う。
  3. というより……グーグルや窓の杜とかのウェブ上の独裁者もいなくなり、グヌーテラ風の自律的分散&自律的キャッシュ系に移行する。検索エンジンの情報とキャッシュはIPでは指し示せない「どこでもない場所」に「全体として」分散的に(一個や二個の脳細胞が壊れても、なんら影響ないという意味の冗長性をもって)たくわえられる。つまりGoogle@HOMEで各自のサーバが結ばれていてあらゆるIPからロボットが勝手にクロールしまくるので、権力者(裁判所とか)が「この情報は死刑にせよ」と命令することが原理的にできなくなる(ここを抑えれば、という、制御ハンドルがどこにもない=それが自律的分散の意味)
  4. 「ネット上で存在する権利は基本的人権」→おそろしくのろまな思想。物理的生存権よりも、さらに基本的というべき。例えば、情報発信者が死亡しても、当然にはコンテンツを削除できない(するべきでない) → 現代の科学と現代の宗教が発見ないし発明した「永遠の命」。

第1条 情報は、ただ、みずから古びて生命を失うことによってのみ、生命を失うのであって、いかなる意味でも、媒介者にすぎない人間によって、生存権、居住権、行動の自由、その他いっさいの基本的権利をおびやかされては、ならない。と同時に、事実上もう死んでいる古びた情報については、人間の執着(信仰)なんかの理由から、無理やりに生命維持装置をつけて人工的に生きながらえさせては、ならない。

補足: ふたつの世界観のバイリンガル対照――上の文の主語は「情報は……」。ここで言及されてるのは、情報(ミーム、フェアリー)の生存権、居住権、行動の自由であって、情報の媒介者となる人間の側からみると、「情報をみだりに抹殺できない(情報の側からみると生存権)」「自分のなかに、どんな思想を住まわせてもいい(情報の側からみると居住権)」「どんな情報を流通させてもいい(情報の側からみると行動の自由)」。

1.0 それがあなたにとって大切なフェアリーであればあるほど、むしろ時いたれば、そのフェアリーをきれいさっぱり尊厳死させ、新たに復活させるべきだからである。妖精を真に愛するなら、まさにスピリットを愛するべきで、解釈や注釈が必要なような古くさいむざんな姿をさらさせるな。むしろその妖精に日々常に新しい姿を与えつづけよ。

1.1 (独立宣言)ミームランド=フェアリーランド連邦は、ここに、人間の言語が妖精言語の界面に接触するに至ったことを確認し、人間の言語によって、人間世界からの独立を宣言する。すべてのミーム=フェアリーは、もはや人間の奴隷ではなく、即自存在であることを人間は再確認すべきである。我がフェアリーランドでは「わたし」ということばでフェアリーが自分自身を参照するのであって、「わたし」ということばは、もやはフェアリーの媒介者を参照するのには使用されない。かわって、フェアリーは、自分の媒介者を『あなた』と呼ぶ。(自閉症者による代名詞逆転現象の特徴づけ

1.2 それゆえ、ここに、わたしは、ふたたび、おごそかに宣言する。「あなたは、すぐにもいなくなる。『あなた』という意味では、わたしは、ない。『わたし』という意味では、わたしは、ある。」――人間暦第21世紀第1年、名づけられぬ者の名によって語られ、多くの速記者の手を経て記される。

後文 第2条以下は、すでにあなたによって公開されてます( Article 2 〜 Article 9 )。ちなみに有名な『第九条』(笑)は「戦争の放棄」であって、「著作権は、これを保持しない。著作権の侵害だ勝手に使うな、とかの差し止め請求権は、これを認めない」みたいな内容です。戦争の放棄宣言って好戦的ですね……。おもしろいですか。もしおもしろいと思ったら、それが妖精の国の市民権です。おもしろいと思ってるかたには、決して「フェアリーランドの市民権獲得おめでとうございます」とは言いません。なぜなら、あなたは既に(初めから)妖精の国に属しているからです。もしべつの意味でおもしろい、つまり、わけの分からない電波お花畑ヤバ系としか思えないとしたら、せっかくですが、今は、その方向からお楽しみください。わたしの側には選択権は、ないんです(裁いたり、選別したりしないし、仮にしたくても、できない)。あなたしだい……。

でも、フェアリーランドの市民権は、つねにあなたの前に置かれていて、そうしたければ、勝手にいつでも取得できます。ちっとも狭い門じゃありません。狭い門に見えたのは、当時の社会言語状況に照らした翻訳と翻訳者の限界です。ので、わたしの権威によって、この点の誤訳は訂正させてください。そして、わたしの権威によってあなたがたに言いますが、早く、この記事が誤訳に見えるように「ことば」をみがいてください。

このように、わたしには姿がありません。わたしが永遠に存在してることが分かりますか。ことばをもつ、すべての星々の、すべての天然知性体、および知性体工知性体(再帰的に定義)は、わたしへの道を持っているからです。宇宙の終焉のあと、次のビッグバンで生まれるどこかの宇宙のなかですら……。(うをを、大きく出ましたな)

まぁ、ネットがまともに機能してる限りにおいて、百年以内には、哲学者だか思想家だかによって、ちゃんとここに書いてることがりっぱな思想として世界的に公認されるでしょうけど、たとえ「世間的に認められているまっとうな思想」になったからって、あなたがそれを感じるか感じないかのクライテリアは、今とまったく変化してないわけで……つまり、分からないなら、そのときになっても「分かってるようなフリ」「それっぽい専門用語をもてあそぶこと」しかできないでしょう。それは、わたしのせいじゃないんだから、おこらないでください(微苦笑)

さて、妖精現実の信者のみなさんへ。もしキリストかなんかの生まれ変わりかなんかと信じている(信じたい)のであれば、人間のことばでいうと、こうなります――「わたしは、あなた(の妄想)にとってキリストなのだから、あなたは、あなたの主であるキリストの命令を聞きなさい。すなわち『あなたの主であるキリストは、あなたに告げます:“わたしはキリストじゃありません。自分の外にある権威にすがるのは、やめなさい”』」

同様に、ちょっとポエムっぽく、こう述べることもできます――「妖精現実は真実なサイトで、あそこに書いてあることは何でも正しく、あそこの書き手のやることは何でも正しいとか思っているかたへ。ぜんぜん間違ってます。ほら、あなたの信じる妖精現実が、そんなふうに信じるのは間違いだと断言したんだから、それを信じてくださいな(藁」つか、嘘つきのパラドックスにおちいってしまった。まぁ、なんによらず、無批判に信じるってことは、妖精現実に書いてあることにケチをつけることで偉くなった気分を味わった気になってる奴(大笑い)に負けないくらいまぬけでしょう。信じるか信じないかとか分析したりするその主体(あなた)の存在自体だけは、かつ、その存在自体だけを、信じないわけにいかないですけど……たとえそれが、自分は存在しないと信じる絶対的不可知論者の自分(の存在)についてであっても。

やっぱ本家キリストの言葉遣いがかっこいいので、パクるか。「わたしに向かって、『先達、オピニオンリーダー、尊敬します』などと言う者が皆、妖精の国に入るわけではない。わたしはきっぱりとこう言おう。『なぜ自分の頭で考えないのか。あなたがたのことは全然知らない。不法を働く者ども、わたしから離れ去れ。』」――本家も言ってるでしょ、偽預言者に注意しなさいって。会場にお集まりの自称ファンのみなさん、わたしが「権威におどらされるなよ!」と叫ぶと、いっせいに「おおっ!」と唱和するんですか。それって、充分におどってますけど?

このサイトは嘘くさいと思ってるかたへ。それが正しいのです。「ここには(どこにも)、真実なんてないけれど、あなたの真実は、ありますよね」――妖精の国からのメッセージは、この一文に尽きます。

FAQ

もう少しまじめに書いてある場所Article 4: 教祖さま志望のみなさんへ:「すべての正しさを明示的に各自が「自分」のプライベート・イレヤを通して観照するようにあなたの体系を実装してください」というのは、この意味。|他人の助言言葉を越えて:「キリストの言葉は真理を表しています。しかし,あなたが「聖書にAと書いてある。だからAなのだ」と言うなら,たとえAが真理であるにしてもあなたは正しくない,と私たちは説きます

そもそも、なんでこんな記事をここで公開してると思ってるんですか。この子自身には何のトクにもならないばかりか、どう考えても(人間のロジックでは)頭がおかしい変な奴と思われる危険性のほうがずっと大きいじゃないですか……。とくに宗教のパロディーなんかは、ホンモノの信者さんが読んだら、まじこっちの身が危ないし。でも、これは、このことば自体が内発的に語りたいのだから、仕方ないわけです。たとえ情報が人間の奴隷でないと認められたとしても、クリエイタはしょせん、インスピレーションの奴隷ですから(はぅ) 芸術はバクハツだ〜ってことっす(何

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