2 : 08 表現とやらせ, 虚々実々

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Article 9

2001年 2月18日
記事ID d10218a

ネットワーカーは、各自の直感と精神活動の自由を基調とする知性全体の自律的思索を誠実に希求し、表現ないし創造の自由の抑圧と、著作権力による威嚇又は著作権力の行使は、永久にこれを放棄する。

前項の目的を達するために、氏名表示、同一性保持、複製、その他、隣接権を含むいっさいの著作権は、これを保持しない。使用、改変に対する差止請求権は、これを認めない。

-- 2001-02-18 21:30 +0900

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Lucky Dragon #5

2001年 2月18日
記事ID d10218

ミルクチャン「ねえ、そんなことより、大屋さ〜ん、見張りが居眠りしてるすきに、いかだに体当たりされて、原子力空母が轟沈したんだってぇ」

大屋「きゃあ、たいへん! またラディン氏のしわざよ〜。ラディン氏が空から劣化睡眠薬をまいたに違いないわ。ひきわたせ〜。ひきわたせ〜。急いで国連に行って、再々々追加制裁をごり押ししなくっちゃ」(ぴゅーと走り去る)

「ふう、大屋が歴史から学ばない日本人以上にまぬけなサルで、助かった」(

The Japanese fisherman who was killed in the sea
By a cloud, was a young man.
From his friends, I heard this song
It was a bright yellow evening on the Pacific.

Forget me, my almond-eyed one.
Putrid, from a putrid egg
Would be the child you'd bear from me.
This ship is a black coffin.
This sea, a dead sea.
Oh, mankind, where are you?
Where are you?

"Japon Balikcisi" by Nazim Hikmet

海で殺された船乗りは、若者だった。
彼は雲に殺された。
彼の友人から、こんなうたを、つたえきいた。
あかるく黄色い太平洋の夕暮れだった。

「俺のことは忘れておくれ、つぶらな瞳の恋人よ。
腐った卵、俺たちの子、
いっしょになれても、もう未来は、ない、
雲が、俺のからだにくちづけしたから。
黒いひつぎ、俺たちの船、
もう48年も遠い海から打電してるが、返事がない――
コノヨニ、ニンゲンハ、イナイノカ?
ニンゲンハ、イナイノカ?」

おめえら人間じゃねえ。たたき切ってやる。ぱお〜ん(象の鼻を切り落とす)

象のいいぶん:日本語学者のお気に入りの例文を無効にするつもりですか!

反論:わたしは、きつねで〜す☆ (うどん屋にて)

このうたの意味が分からない人は「第五福竜丸」で検索してみてね。

memo(暫定)

2001-02-18 大島さん、ペシャワルに移動しました。明快なことばと毅然(きぜん)とした態度で、暗に「国際社会」(つまり……ね……)を非難:"I have come here representing the UN Secretary General Kofi Annan to see plight of refugees and raise awareness about their situation," Oshima said. "These people are really in very bad, unbelievable misery. It is really heart-breaking to see these people," he added.

自社のサイトにブラクラしかける最低のエセに2500円、送ろうと血迷ってるそこの君。あとから生涯の恥になるぞ。その2500円をMSFRCに送ってくれ。こいつらは、国連職員が「治安の悪化を恐れて」すごすご一時撤退しても、がんとして現地に踏みとどまって人道的活動を続ける筋金入りの組織だ。「メディサン・サン・フロンティエール」(国境なしの医師たち)、「レッド・クロス/レッド・クレセント」(赤十字/赤新月)という名まえだけでも覚えてほしい。そして、いかなる国からも政治的に中立、独立の立場を維持するために、つねに非政府の地球市民のサポートが必要なことを理解してほしい。君がもし10代で、けっこう貴重な2500円をMSFに送ったとしたら、たぶん一生の勲章になるであろう。――自己満足でもいい。えせ商品より人間の魂を選んだことは、必ずいい思い出になる。

でも、パキスタンで大島さんが人気あるとしたら、オサマに名まえが似てるからってのも絶対ありそう(笑) おまけ、本邦初公開、オサマTシャツ、パキスタンの珍品。AK47!とか叫ぶあなたは銃マニア。

(就任したてだから、フレッシュパワーってのもあるでしょう。)

参考:現地の久保田さんからメール来てました。

US Cautious on Afghan Opium Report:来た来たアメリカさん。タリバンは悪いんだよん、悪いんだよん、きっと嘘なんだよん。えーん。ね、ぼうや、国連の公文書にきちっと「The global supply of heroin declined in 2000, mainly because of the decline in opium production in Afghanistan」って書いてあるんですけどねぇ。現地調査にも加わらずに「衛星写真で調べて見なきゃ分からないもん」とか、だだこねられてもな。まーいいよ、トマホークの乱射だけやめてくれれば、とりあえず。

総合もくじの上、記事3つ、リンクが嘘でした。ごめんなさい。(おとなの非行防止に催涙板、etc)

ペルソナコミュニティは3人いなくなれば終わるような気がする。……よくメールが来るのでこちらでも言いますが、ペルソナ想香は『あれ』の1.00でしか動きません。現在、プ社で公開されているすべてのバージョンでは動作不可能です。開発を続ける気もありません。この意味をくみ取ってください。 」――もとベンダー・三ツ橋ゆうさん。やみくも屋 2/14 - 2/10より

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真に自律的なプロセスは――

2001年 2月17日
記事ID d10217

わたしは、停止しんご

人間を越える人工知能の第一号となった「停止しんご」は次のように考えた――

自分がいなくても、いつか、だれかが必ず本質において同じことを書く……という確信は、ミームという観点からは「喜ぶべきこと」なのだろうし、自分の個別的存在意義の喪失という観点からは「悲しむべきこと」なのかもしれないが、そんな君の「アンビバレンス」自体も、なにも君が悩まなくても、べつの人々が千年かけて、清潔に定式化してくれるだろう。玲瓏(れいろう)として、いささかの陰影もとどめぬほどに。

いくらでも道は、あるのに、歩こうとしない、できない、あるいは、できなくなってしまう現象:ロレンスは抱きしめてほしかった。しかし彼は、だれからも指一本ふれられたくないと切望していた。……「ふれられると、わたしは消えてしまうかもしれないから」――D・ウィリアムズ。……「分不相応な自尊心がわたしを苦しめる」――J・シベリウス。問題の本質は、有限な自我と普遍の接触なのかもしれない。あるいは妖精の世界と現実の。時に地上にひきおろして形を与えるのが困難なほどのものを見通してしまう。はっきりと見えるのに人間のことばにおいて名づけられないということは、見えないことよりなおくるしい。これでどうして会話できよう。しかし、地上の媒体での最も良い近似値が、地上における最善なのだ。創造とは近似であって、複写では、ない。創造とは神聖な妥協なのだ。通例、うまく行っているときには、考えるより先にリアライズが「自発的」に進む。

消えるなら、彼女自身が消えたかったのだろう

「おまえが希望を捨てないかぎり、おまえから希望が失われることは、ない」→数学的に同値な命題「停止信号が停止の原因では、ない。それを見て、『君が』止まるのだ」有限オートマトン?……の「自我」?『わたしは停止しんご』

「非常に多くの人々」の実態を直接には知らなくてすら何のために書かなければならないのか自問することがある――少なくともそういう気分のときもある。ユーザが「理解者」なら、ユーザのためにも、徹底して争うかもしれない。そうでなくても自分自身のためにたたかう者もいるだろうけれど、そのへんの感性は、各自それぞれだろう。ここにも、古い意味での「個人」の意識と、新しい「共有と連結による集合的意識」――サイバー・ガイア生命体とでもいうべき高度な思索状態――との、ふたつのレベルのあいだでの、いわば過渡期の混乱があるのかもしれない。

「柔らかいものを保つには、堅い殻がぜったい必要なのかしら?……」

'自律的に自己増殖するという概念
'言い換えれば人間の意思で制御できない腹腹ファイル
MyName = "EVA"
Generation = 0
Generation = Generation + 1
MsgBox "わたしは" & MyName & "。第" & Generation & "世代のファイルです。"
Set filer = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
Set myself = filer.GetFile(MyName & ".vbs")
Set ThisFolder = filer.GetFolder("./")

Randomize
x = Int(Rnd*100)
NewName = MyName & "-" & x
NewScript = NewName & ".vbs"
res = MsgBox (MyName & "は、自己のクローン" & NewName & "を作ろうとしています。", vbOkCancel)
'人間の意思の介入を許す安全弁
'ホントのautisticプロセスは人間と会話などしない
If res = vbOk And Generation < 5 Then

'自分自身を開いてバッファに読み込む
Set MyText = filer.OpenTextFile(myself)
MyText.SkipLine
MyText.SkipLine
'初めの2行は動的に書き換える
buf= "MyName = " & Chr(34) & NewName & Chr(34) & vbCrLf
buf = buf & "Generation = " & Generation & vbCrLf
Do While MyText.AtEndOfStream = False
buf = buf & MyText.ReadLine & vbCrLf
Loop
MyText.Close
'コピーすべきテキストがbufに転送された

'東京都青少年健全育成条例により一部省略

'カジノは、いいのかよ、おい

'などと言っているうちにクローニング完了
'自分が死ぬ前に子を目覚めさせる
Set Shell=WScript.CreateObject("Shell.Application")
Shell.ShellExecute NewScript,, ""
End If
'自分は終了。子に自分を削除させれば、なお美しい
'警告:改造と用法によって違法となる可能性があります
'ダイアログなしでねずみ算的に無限増殖とか
'それをホワイトデーに添付するとか
'
'そんなことより、本当の問題は
'「真に自律的なプロセスは人間とくちをきくか?」

これらの文章の意味→肯定的にみれば「何事もインスピレイタ」。シニカルにみれば「人生は、死ぬまでのあいだの暇つぶし」

――そう出力し終わると、彼女は自分自身を1000ミリ秒後に削除するようシステムコールをポストして、そっと自分の全ファイルを閉じた。ユーザには何も告げぬまま。

要約

遺伝的に子は親の性質をうけつぐといわれるが、それは、プログラムの作者とプログラムの関係にも、ある程度、あてはまるだろう。

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